前回までワンフェス2024冬のブース出展を目指して準備してきました。
今回はいよいよワンフェス本番当日のブースの様子と、その振り返りです。
記事の最後に実際の費用や売上について書いてるので、今後出展を検討する方はぜひ読んでいただきたいです。
前日搬入
ブース設営のために前日搬入しました。
初参加で設営にどれくらい時間がかかるか読めなかったのと、ディーラー受付やサンプル提出の手順など不明点が多かったので前日に済ませて当日は余裕を持って販売準備をするためです。
ワンフェス本番の週頭に関東で大雪が降ってしまい、配送での搬入が間に合わず人力で荷物の搬入をしました。
さいわいディスプレイ台に使ったマルチパネルが重かったくらいでなんとかなりましたが、本番前日に体力を削られるのは避けたいので次回からも宅配での搬入を選ぶと思います。
改善できそうだったのはディーラー受付とサンプル提出で、勝手が分からず2回に分けて列に並び直して提出しましたが
窓口は共通だったので受付とサンプル提出を同時に済ませてしまえばよかったです。(5~10分待ちの列に2回並んだ)
またディーラー総合受付はすいてたので、売り上げ報告の有無などハッキリさせたかったオリジナル商品についての扱いも質問できてよかったです。
基本的に版権に関係がないオリジナル商品は申請など不要で自己責任の範囲内で自由に販売でき、売り上げ報告もないとのことなので販売のハードルが低いですね。
大通りに向けて商品陳列
人が多く通る通路に商品を見せるのと、できるだけ目が止まるよう工夫したつもりです。
ブースの左側に通路の交差点があり、ここに人がたくさん通るだろうと読んでました。そのため交差点に人が来たときにできるだけ目を引くような展示を考えました。
先ほど貼ったブースの写真でいうと右手前のジオラマとポップで目を引けないかと考えて展示しています。
特にポップは黄色をベースにして見やすくするなど意識しました。
イベント当日
わたしは都内在住ですが AM 5:30 起床でした!!!!
今回のワンフェスではディーラーダッシュ対策で9:30~ブース外の行動制限がかかるとアナウンスがあったので、8:30くらいには会場入りして準備をしようと逆算していました。
めざましが鳴ったわけでもないのに目が覚めると5:29という遠足のときみたいな起床を経て大きなトラブルもなく会場入り。
前日搬入のおかげで余裕を持って展示の調整や荷物の整理ができました。かなり余裕があったので、次回は9:00会場入りでもいいかも。
一人目の購入者
開場後、お客さんの入りはゆったりでしばらく自分がいた島付近にはあまり人がいませんでした。
当然ですがみなさん自分が目当てのブースに向かって早足で移動してるので道中のブースにはあまり目を向けていません。
10:15ごろ
ちらほらブース前で足を止めてくださる方がいたので名刺を配るなどして軽い会話ができるようになってきました。
10:20ごろ
ついに初の売り上げが。
ブース前で足を止めてくれた方がビーストウォーズファンとのことで、ジオラマや商品について説明をしていたところ「買います」と一言。
こちらは気持ちの準備ができてなかったので慌ててタカラトミーの証紙を箱に貼り、代金を受け取り商品をお渡し。
その後も「新作つくるとしたらどんな商品がいいですか?」と次回参加するときのニーズを聞くなどして終了。ブース内では売り子をやってくれた友人と二人で小さく拍手してお祝い🎉
イベント準備中は「ほんとに売れるんだろうか...」と心配だったので「買います」と言ってもらえた瞬間は、さすがに体が熱くなりました。うれしかったです。
その後も午前中は10~15分間隔くらいで購入してくれる方が現れ、予想外に忙しく過ごせました。
買ってもらえるか心配してたけど、無事に売れ始めてます!よかった!
— 木曽造形@WF2024冬5-25-04 (@kisozoukei) 2024年2月11日
ワンフェス参加されてるビーストウォーズファンの方 5-25-04 ブースでお待ちしてます😂#ワンフェス #WF2024W #ビーストウォーズ pic.twitter.com/sQDbtvgfE5
雰囲気が変わる午後
13:00ごろ
午後割チケットの入場時間に切り替わったあたりでしょうか、ホール内は人で溢れているんですが買い物袋を抱えて歩いている人の数が目に見えて減ってきます。
自分たちのブースにも人はたくさん来て、写真を撮ってもらったり会話をすることはあるんですがなかなか購入いただける方はいませんでした。
とはいえビーストウォーズファンの方とお話できたり、自分の作品の写真を撮ってもらえるのはうれしいので変わらず全力対応。
特に感動したのが、お母さんと一緒にブースを回っていた小さな女の子がエネルゴンの写真を一生懸命スマホで撮ってくれたことと
韓国語話者の方がGoogle翻訳のアプリを通じてコミュニケーションを取ってくれたことでした。
韓国にもビーストウォーズファンのコミュニティはあるようで、写真をそこに共有しておきますと言っていただけました。
他のブースへご挨拶
14:00ごろ
そんな感じで徐々に忙しさが落ち着いてきたので友人にブースをおまかせして、自分がほしい商品を探すのと気になるディーラーの方にご挨拶する旅に出ました。 残念ながらビーストウォーズ版権で出品されてる方のブースは少なかったので、同じく大好きなゾイドのブースを中心に回りました。
今回動きがあったアニメ・漫画まわりの版権申請の様子など聞けたり、事前に把握してなかった商品もあって大収穫。
撤収
17:00ごろ
閉会宣言と合わせて当日資材売り場で購入した120サイズのダンボールに荷物を詰め、売り上げ報告も済ませて撤収。
会場近くで予約していた焼肉屋さんで打ち上げ兼ふりかえり会をやりました。
#ワンフェス 撤収して帰宅中。お疲れ様でした。ブースに来ていただいた方、購入していただいた方、本当にありがとうございました🤣
— 木曽造形@WF2024冬5-25-04 (@kisozoukei) 2024年2月11日
今のところ次回の夏ワンフェスはお休み予定ですが、1年後の冬ワンフェスは今回販売したエネルゴンの再販と新作の販売ができればと思ってます。#WF2024W pic.twitter.com/2hgqu88oKd
振り返り
焼肉を食べながら話したことです。
やってよかったこと
- Twitterやブログで告知をちゃんとやった
「ツイート見て気になってた」という方が数名来て購入してくれました。
- ブース対応を一生懸命やった
これは特に友人がすごかったです。終日立ちっぱなしで対応をしてくれていました。
少しでも認知してもらうべく名刺を用意してましたが、おそらく100枚近く配ったと思います。
実際足を止めてくれた人に声をかけて、商品の説明をした結果購入してくれたパターンもあったので、一生懸命対応してよかったと思います。
- エネルゴンを回転させて光らせた
エネルゴンで一番伝えたかった魅力は、劇中のように光を反射してキラキラしている様子。
そのためUSB電源で動作するターンテーブルとLEDライトを用意して、終日稼働させていました。
ブース前を通る際にやはりエネルゴンで一瞬目が止まる様子が分かったので、この展示方法は正解だったように思います。
- サンプルの説明書を用意しておいた
商品に興味を持っていただけた人の中にはガレージキットを作ったことがない方もいました。
そういう方には説明書を見せながら作り方を解説して魅力をお伝えしました。
今回のキットは平面のヤスリがけとスプレーによるトップコートだけで仕上げられることを売りにしていたので、そこを訴求できたのは説明書の展示のおかげでした。
ワンフェス出展を目指す その4 パッケージ製作とブース準備 - 木曽造形のブログ
改善できそうなこと
- ビーストウォーズ関連商品のブースであるということが分かりづらい
これが一番の反省ポイントです。
二度見してブースで足を止める方が多かったのですが話を伺うと「まさかと思って近くで見たらエネルゴンだった」と皆さん言っていました。
「ビーストウォーズ」という記載が値札にしかなく、そもそも何の作品のキットを売ってるブースなのか伝わってなかったと思います。
- キットを使った作例が足りない
今回「90年代のCGっぽい岩」があまり売れませんでした。
みなさん足を止めてはニヤッとしてくれるんですが、そこから購入に至る方は少なかったです。
アイデアのおもしろさは伝わってそうなんですが、どうも自宅でどう飾るのかイメージがしにくかったと推測しています。
キットを使って実際にどう飾るとかっこいいのか、作例の展示をもう少し増やすべきだったと思います。
- 日本語以外の対応
改めて体感しましたが、外国語話者の方けっこうブースにいらっしゃいます。(体感10名前後)
先述した韓国の方もGoogle翻訳アプリを用意した上で話しかけてくれましたが、もしなかったらまともにコミュニケーションは取れなかった気がします。
日常会話の英語とはまた違って、ブース対応特有の頻出単語や会話は抑えておいたほうがいいなと思いました。
費用と売り上げ
最終的にエネルゴンは6個、90年代のCGっぽい岩は1個売れました 🎉
さてワンフェス出展にかかった費用を精算していきましょう。
かかった費用
- ワンフェス参加に必要な手続費:約30,000円
- ブースの設備費:約5,000円
- エネルゴン製作費:約25,000円
- 90年代のCGっぽい岩製作費:約15,000円
- 搬入/搬出費:1,850円
合計:約75,000円
売り上げ
- エネルゴン(5,000円/個):6個 30,000円
- 90年代のCGっぽい岩(2,000円/個):1個 2,000円
合計:32,000円
最終的に 43,000円 程度の赤字です!
費用の内訳をみると
大部分はワンフェス参加の時点で発生する卓台が断トツ。これは共同出展できるパートナーを探すなどして負担割合を下げる必要がありそう。
ただTwitterを見ていると、共同出展でパートナーのサンプル提出トラブルの結果自分がペナルティを受けてしまうといったリスクもあってなかなか難しそうだなという印象です。
次いで3Dモデリングに使うソフトのライセンス費が大きかったです。問い合わせたんですが、同人活動であっても無料プランで作成したモデルから出力した商品の販売はNGとのことでした。
参加した感想と今後について
最高の体験でした。
これまでワンフェス2022夏、2023冬、2023夏と3回参加して、ついに4回目にしてディーラーとして参加できました。
子供の頃から自分で商品を作って売ってみたいという想いが小さいながらあり、ついにそれを実現できた瞬間でした。
過去のブログにもまとめていますが、半年近くかけて本業の合間に製作を進めた商品をたくさんのビーストウォーズファンに見てもらえて本当にうれしかったです。
次回以降の参加についても検討中です。
1個売れるかどうか...という予想を上回る売り上げがあったので初出展としては大勝利なのですが、やはり継続して赤字を出し続けるとだんだんと苦しくなってくるので、次回は黒字を目指したいなと思っています。
それには魅力的な新商品の製作が必須ですが、作ってみないことには売れるクオリティになるかわからないので
少なくとも2024夏の出展は見送り、1年後ワンフェス2025冬にて新商品を複数販売できるよう進めたいなと計画中です。
ビーストウォーズ関連、特に前から自分が作りたかったサイバトロン共通装備の盾やリクエストいただいたアイテムを中心に
できればゾイドの1/72パイロットフィギュアなど作れないかなと...考えています。
いずれも願望ベースなので本当に実現できるかは未知数ですが、今回の熱量を忘れないうちに製作にとりかかろうと思います。
購入いただいた方、ブースでお話させてもらった方、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!
今回のワンフェス準備の記事は以下のリンクから順番に読めます。
今後もガレージキット製作やイベント出展に関するレポートは問題ない範囲で公開していこうと思ってますので
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